清木ナツキ フルートリサイタル(バッハ ソナタ BWV1032)

中学生の頃、ろくに音も出ないのにピーヒャラ、ピーヒャラ吹いていました。

既にうん十年過ぎ、その楽譜はページ間の折り目から自然に破れていて、紙も黄ばんでしまいました。

その頃のバッハのフルートソナタと言えば、まずオーレル・ニコレが最初に浮かびます。

ニコレの吹き方を真似しても真似できず、何故こんなにキレイに音が出るのか不思議だったことを今でも覚えています。
最近、レッスンを受けてこの頃よりはマシにはなりましたが、まだまだ、追求すべき点が数多くあります。
でも、最近はニコレの演奏は殆ど聴かなくなりました。
表現が今の自分とは少し違うなあ、と思っているからでしょうか。

当時、カール・リヒターと言えばバッハの第一人者でした。
ブランデンブルク協奏曲のLPはニコレやマルティン=リンデが参加していたものが最高峰だと思っていました。
ま、今でもそうだと思っています。

この時には経済的な理由でこのLPは買えませんでしたが、その後大人になりCDで手に入れ何年越しの想いがかなった時は嬉しかったぁ。。。


バッハ:管弦楽組曲/ブランデンブルク協奏曲(全曲)
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-06-25
ミュンヘン・バッハ管弦楽団 リヒター(カール)

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



なお、同じリヒターのブランデンブルクの5番、DVDではニコレではなく、パウル・マイゼンでの演奏です。


今手元にあるソナタBWV.1032はニコレのものしかないので(大変失礼な言い方になってしまいました。「しかない」とは何事か!)それを聴き返してみました。
久しぶりに聴くとやっぱり味があって良いのですが、う~ん・・・でもちょっと思っている吹き方とは違うなぁ、と。

演奏者も若い頃と今とで同じ演奏をすると思ってくれるな、と言う演奏者は多いですが、少しは分かる気がします。

ゴールウェイのバッハはやっぱり美しい。
でも、バッハと言うよりゴールウェイの音楽になっている、と言うか、自分のものに仕上げている、感じで、ちょっと違うかなあ、と。
かと言ってクイケンのような当時の楽器で当時の演奏法も、聴いていて心躍るものがないし・・・

なかなか自分がしっくりくるようなものが見当たりません。

清木先生のリサイタルではやっぱりピアノの伴奏なのでしょうか。
以前、ナツキのつぶやき日記の中で、C.P.E.バッハの無伴奏ソナタの演奏では、アーティキュレーションを変えてみた、と記していました。
聴いたときは違和感がなかったのですが、音楽への追求の結果だと思います。
プロでもゴール地点はないのだ、とつくづく実感しました。

レッスンで指導を受ける時、音楽の表現の仕方を教えてもらいます。

私が吹くとなんとも重たい感じのフレーズが、先生のお手本では軽やかになる。。。
なるほど・・・と思っても、なかなか頭で思っていることが演奏に投影できずに、自分に失望してしまうのです。

プロになる人はこんな思いもなくスラスラといとも簡単に自分のものにできるのでしょうか?
私は、地道に努力する以外に道はないと思ってしまいます。(それにしても遠い道のりだ・・・)

3月のリサイタルではバッハのソナタト長調BWV1032に私なりの新しい発見があるかも、と期待しています。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック