ドビュッシー シリンクス2

清木ナツキフルートリサイタル東京公演は来週・・・もうすぐです。

その清木先生はレッスンの時、「何をイメージして演奏しますか?」と。

「え!?」と私。
そう言えば、何となくランパルの真似して吹いていただけだった・・・

シリンクスのお話し・・・

上半身人間で下半身が4つ足のパンと言う神様(?)がいて、シリンクスと言う妖精に恋をした。
しかし、シリンクスはそのパンの姿が恐ろしくて逃げ回り、川のほとりで葦に姿を変えた。
パンはシリンクスが忘れられなくてその葦を持ち帰り笛にしたのがシリンクス(=パンの笛)と言う噺。

清木先生は「でも、姿を変えた葦を切って持ち帰り、笛にするためにまた切るのはどうかと思いますよねぇ・・・」と
その情景を想像し笑いながらそう言いました。

確かに好きになった人(?)がいくら姿を変えたからってその葦を「切る」のはどうかと思う。がそれもギリシャ神話と言う噺なので、致し方ないとは思いますが・・・

さて、そんな情景を浮かべ、恋する野獣(?)の悲しい話を想像すると、ランパルのような吹き方はできないかも・・・
と思うのでした。

また、作曲者のドビュッシーもランパルの演奏ほど崩して演奏して欲しかったのかどうか・・・
その辺は専門家の今後の研究にゆだねましょう。

真似ばかりして吹いているとその癖がついてしまい、自分の演奏スタイルは確立できないのかもしれませんし、
清木先生は
 「あそこまで崩して吹いているのを真似すると、結局、楽譜は必要ない、と言うことになります。」と付け加えてくれました。

ちなみに、このシリンクスの楽譜、いろいろと出版があるようで、細部での違いがあるようです。
さらに、自筆譜では、それがアクセント記号なのか、クレッシェンドなのか、など(このシリンクスに限らず)どういう意図で書かれたかが、後世になっていろいろな解釈があるようです。

しばらく、楽譜に忠実に吹いてみようと思います。

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